MSX1 GAMES LAB
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↑戦闘フィールドはジャングル、寺院、峡谷などなど。各面にマッチした音楽も良い。
タイトル ジャガー5
発 売 コンパイル/ハドソン(1987年)
内 容 東南アジアフォーメーション戦闘アクション

1987年、MSX1のゲームとしては後期のゲーム。コンパイルの開発(たぶん。共同開発?)で、ハドソンから発売。

ゲームのストーリーは、麻薬組織撲滅のために東南アジアに送りこまれた5人の戦士「JAGUR 5」が戦うというもの。
基本は5人のキャラクターがフォーメーションを組んで戦う全方向スクロールのアクションで、武器やアイテムを買ったり、情報を仕入れながらゲームを進めていくアドベンチャー要素もある。

こういった設定のゲームは、往々にして色んな要素が詰め込まれ過ぎていて煩雑だとか、フォーメーションが大して意味が無かったりするものだ。
前者に関してはなかなかシンプルにまとまっているものの、 後者はこのゲームも同様で、ゲーム攻略上フォーメーション変更が必要不可欠という訳ではない。
だが、このゲームで味わえる「敵味方入り乱れての銃撃戦」を盛り上げる要素としての、このフォーメーション戦闘は充分楽しく、実際ひとつのフォーメーションしか使わなくても、「敵地に潜入して戦っている」という気分にさせてくれる。

そういった雰囲気や演出面でこのゲームはとても優れており、スタートから1人1人仲間を探して合流していく過程は映画的でカッコイイし、背景グラフィックや登場人物の、「熱気漂う東南アジア感覚」もなかなか他のゲームでは味わえないものなのではないか。

演出面で力尽きたのか、難易度を低くして誰もが楽しめるようにしたのかどうかはわからないが、シナリオが短く簡単すぎるのが難点なものの、作り手の意欲とこだわりが感じられる面白いゲームだ。


 
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